粘菌、いや、年金の問題とかじゃねーけど

カレーなる辛口Javaな転職日記:
http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20070607/p1

マスコミとしては,理屈も分からずに「国民総背番号制」を批判してきた手前、「国民総背番号制にしなかったことが原因だ」なんて口が裂けても言えないのでは。

 マスコミというより、日本人がというところじゃないかなぁと思う。(適当)
 まあ、それはおいといて。
 
 増え続ける一意IDって、他人と自分をわけるもので個人を確実に識別できるものだとすると、それをなぜ嫌うのかを非技術者からしてみると、
「どうしてそこまで、オレとお前を区別されにゃいけないんだ。オレとお前は年も同じだろ。会社づとめだって同じ年数こなしてきたし、税金だってきちんと払ってきたぜ。家族構成も一緒だ。どこにどういう違いがあるんだ。おなじ扱いにしてくれよ!」
 なーんて意識が表層化にあるんじゃあるまいか。
 
 また別の観点からすると、むかーしの日本じゃ、
 「ああ、アンタ、田中さんとこの三男だね。よーく知ってるよ。最近、結婚したんだって?」といった小さいリレーション関係でも無理なかったわけで、それを「お前は、大日本帝国の『ヘ』の『月組第987654号123456789番』になった。以降、それを覚えておくように!」という意識にはなかなか切り替えられなかったんじゃないか。

 とはいえ、なぜそれができなかったのか、になると「そもそも個人を識別するメソッドが日本人にはシステム化とはかけ離れたところにあったからじゃねーか」

 「名前」「住所」「電話番号」って当たり前に他人を識別する道具になっている。名前ってのは、「誰それの次男坊」につながり、住所は「三軒隣の犬飼っている家の奥さん」につながり、電話番号はいうまでもない。

 非技術者にとっては、それで全て解決できたのだ。

 で、もう一個の記事で、
http://d.hatena.ne.jp/tonotonotono/20070608/1181280146

必然として「出来ませんでした」という結果に陥るのだが、この問題点を解決するための非常に有効な策は、

初めに技術者を信用し、必要なのならコミットポイントを設定してもいいので、なるべく専門知識のないマネジメント層向けの資料作りから解放することだ。

 半分同意。技術者にマネジメント層向けの資料をつくらせるな、という部分。賛否両論はあるが、技術者はモノをつくるのが本職、たつきの道。金をつくるのが仕事じゃねえ。金が欲しかったら、技術者になるな。 
 しかし、最初に技術者を信用しろというのは、今はもう無理だ。技術者であってもなくても、金を払う側にとっては「死んだ犬だけがいい犬」で、技術で最初から納得できるのは同じ同業者だけに限定され、それすらもあやうい。
 
 技術者を信用しろ、というのは実際、何をもって信用できるのかになる。そりゃ、「ケツをわらない技術者」だろう。
 「できないものはできない」というべき時があり、それは非常に重要だ。ただ、できるべきものを「できないものはできない」という形で利用すれば、非技術者には本当なのかそうなのか判断できない。
 金をかせぐために技術者やってたら、けっこうケツをわる。「できんもんはできんのじゃ! そっちのことなんか知るか!」
 己を磨くために技術者になれよ、と。
 
 閑話休題
 そもそも、政治的な理由から技術が発展していくことだっていくらでもあっただろうが、しかしいつの時代も、間違うのは技術じゃなくて政治だ。
 くはっ、閑話休題だってのww

 今回の名寄せの場合、自動照合って

100件中100件の自動照合ができないからシステム化を断念するのではなく、

100件中50件でも自動照合できれば良しとすればいい。

ぐらいでいいよ、ホント。
 それともう一つ、臨時の申し込み窓口を大量につくって端末おいて、そこで照合の申し込み受付をすれば?で、自動照合は、別途すすめておいて、申し込み順に人海戦術で照合すんの。結果はもちろん、データ化してね。たいてい一人につき、結果は一ヶ月内に出るよ。きちんと人を配置すりゃね。